昨日母はお友達と会うということで
車椅子タクシーで出かけて行きました。
事前にブッキングしてコンファームされているんですけどね、
ピックアップは予約時間よりも30分以上も遅れてやってきます。
で、帰りは5時にショッピングセンターからピックアップと
予約していましたが、5時半を過ぎ6時になっても来ない。
事前予約の意味とはなんぞや?と思いますね。
その間、夫がいくつかのタクシー会社に連絡してくれたけど、
車椅子タクシーが1台もなく、
車椅子タクシーがないとお家に帰ってくることができないですからね、
で、寒いというから毛布を持って、
母のいるショッピングセンターまで夫と一緒に行きました。
1社は最後まで頑張って探してくれていたのですが、結局タクシーはなく、
電車もこの週末はエレベーターが点検か何かで使えないので
プラットホームに降りることができないため電車もダメ。
バスは車椅子ダメだろうなと思ったけど、
もうそれしか家に帰る方法はないのでとりあえずバス停の方へ行ってみた。
知らなかったけど、バスってほぼ全車、車椅子対応なんですね。
ということで私は母と一緒にバスに乗って帰りましたよ。
30年ぶりくらいにバスに乗った。
夫が「あんた、乗る時と降りるときにカードをタップせんとあかんで」と
そして運転手さんに降りる場所まで伝えてくれた。
初めてのおつかいよりも手厚いです。
無事に最寄駅まで到着しました。
ここから家まで歩いて帰らないといけません。
健常者であれば全然気にならない段差が、
車椅子にとっては大きな段差なことに気づく。
車椅子の底をガンガンすってましたね。
でもね、皆がやさしい。
私たちの前に酔っ払った若者グループが歩いていたのだけど、
一人の男の子が母の車椅子に気付き、
「おい、みんな道をあけろ!」と言ってくれました。
家まで帰る道中、すれ違う人は全員道を譲ってくれた。
もう辺りは真っ暗。
電動車椅子って100キロ以上ある。
もし凸凹道で車椅子が横転したら
私一人では起こすことできないから気をつけてよと母に言う。
そんな話をしながら帰っていたら、
前から懐中電灯と私の上着を持った夫が歩いてきた。
私は半袖Tシャツだったから寒いと思ったんでしょうね。
もうね、私はなんて素晴らしい人と結婚したのだろうと思いましたよ。
普段悪口を言ってごめんなさいね。
前の日にね、次男が
マミーが死んだらエンちゃんの遺灰と一緒にしてほしい?と聞いてきたので
「絶対にそうして」と言いました。
ダディーとかレンたちのも一緒にしようか?と聞いてきたので
「エンだけでいいよ」と答えました。
が、
夫はいやがるかもしれないけど、
ほんの少しだけ夫の遺灰も混ぜてと次男に伝えておこうと思います。
そんな私たち、先月末、33年目の結婚記念日でした。
当日は2人ともすっかり忘れていましたけどそんなのどうでもいいんです。
母のことも受け入れてくれていつもサポートしてくれる
この人に感謝しかありません。
母の介護にあたって、
ホームケアーパッケージというのを申請していました。
許可がおりるまで6ヶ月くらいかかると言われていましたが、
エイジドケアーの査定の方の猛プッシュのお陰で2週間ほどで許可がおりました。
本当にありがたいことです。
母の場合、レベル4という一番重いレベルなのでね、
ホームパッケージの許可が出ると
年間52,000ドルまで介護に使えるのです。
ホームケアーパッケージの許可がおりたら
まずプロバイダーさんを探さないといけません。
担当のソーシャルワーカーの方がいくつか候補を探してくれて
良さげなプロバイダーさんに連絡まで取ってくれます。
プロバイダーさんが決まったら、どんなサービスが必要なのかを話し合い、
週何日のケアー、フィジオサービス、介護に必要な用具の購入などなど
年間52,000ドルの予算内で決めていきます。
プロバイダーさんにはそれらをトータルで管理してもらうために
マネージメントフィーを支払います。
それが年間10,000ドル弱なので私たちが介護に使えるのは42,000ドル。
とりあえず今は月曜から金曜日まで週5日
毎朝2時間ケアラーさんに来ていただいてます。
あとは追々必要なサービスを追加していくつもりです。
それとは別に、年間63日間までナーシングホームなどで
ケアーをしてくれるという制度があります。
これは介護する人が休憩できるようにです。
2ヶ月おきに1週間ほど預かってもらうつもりでいます。
今まで来ていただいていたケアラーさんは30代半ばの中国人の方。
母が退院した翌日から
緊急支援ということで彼女が来てくれていて、
最初こそ、彼女もこの仕事を始めたばかりで分からないことも多く、
私もつきっきりで一緒にあーでもないこーでもないと
2人で工夫しながらやっていたんです。
それがもう今では頼もしいケアラーさん。
介護関連のいろんな情報を教えてくれるし、
私がいなくても母とコミュニケーションが取れるようになったし、
テキパキと母のケアーやお掃除など、
一人で全部やってくれるので本当に助かります。
ホームパッケージの許可がおりたあとも
彼女にお願いしたかったので彼女が所属しているところと契約しました。
プロバイダーさんはYour Sideというところです。
ここのマネージメント部門に日本人の方がいて、
この方が本当に親切で、許可もすぐに取り付けてくれたお陰で
引き続き同じケアラーさんに来ていただくことができました。
ただ、このケアラーさんが研修で2週間だけ
ナーシングホームで仕事をすることになり、
その後戻ってきてくれるはずだったのですが、
ナーシングホームの方でしばらくお仕事することになったようです。
彼女のように仕事がテキパキとできるケアラーさんというのは
ひっぱりだこなのです。
今は別のケアラーさんがきてくれています。
彼女も中国人の方。
このケアラーさんもとにかく仕事が早くて本当に助ってます。
ケアラーさんは最低2時間からの予約です。
母をシャワー用の車椅子に移動させて汚物処理をしたあと、
シャワーできれいにしてくれて体全体にクリームをぬり、
クリームをぬりながらマッサージまでやってくれる。
その後ベッドに移動させて、食器などの洗い物、お部屋の掃除、
バスルームの掃除、フィジオをやっている間の見守りなど
前のケアラーさんも今のケアラーさんも全てを1時間でやり終えます。
仕事が丁寧な上に早いからとても助かっています。
彼女は2時間のお給料をいただくけど、お仕事は1時間で終わる。
ソーシャルワーカーの方は、「2時間分支払っているのだから
2時間しっかり仕事をやってもらわないと」 と言うけど、
他にやってもらいたいことが見当たらない。
私としてはトロトロされる2時間よりも
テキパキとやってくれて1時間で終わってくれる方がいいのです。
お互いにウィンウィン。
彼女の提案で、土曜日もケアラーの方を手配していただくことにしました。
担当のソーシャルワーカーの方、
フィジオの方、
通訳さん、
プロバイダーさん、
ケアラーさん、
訪問ナースさん、
この方たちがいなければ介護はお手上げ状態です。
感謝、感謝の毎日です。
昨日の夕飯、ピーマンの肉詰めが食べたいと言っていた夫が
ハラペーニョを買ってきた。
メインは酢豚だったので
まずは普通のピーマンを切り、中のタネを取り出し、
続いて肉詰め用のハラペーニョも切ってタネを取り出しました。
で、そこからが大変なことに。
指先がピリピリ痛くて熱いのです。
カプサイシンです。
時間が経つにつれてどんどん痛みが強くなります。
石鹸で洗ったり、油で洗ったり、牛乳で洗ってみたけど、
全く効果なし。
痛くて熱くてどうにかして!って感じ。
アルコールをかけて、コーヒーのカスでゴシゴシこすったら
少し痛みが和らぎました。
でも痛みのあるうちはシャワーなど浴びない方がいいんだそうですよ。
温めると痛みが増すんだって。
昨日はコンタクトレンズをつけていなかったのでよかったです。
もしつけていたら外すときに目を触ってしまいますからね。
よくさ、ニュースとかでポリスが犯人に
カプサイシンスプレーをかけているのを見るけど、
これが顔全体にかけられたら と思うと想像しただけで恐ろしい。
耐え難い痛みに苦しむことになるんでしょうね。
悪いことはしちゃいけません。
今朝は痛みもすっかりなくなっていましたが、
指をペロンとするとまだ少し辛いです。
で、コンタクトレンズを入れたら目がちょっと痛かったです。
恐るべし、カプサイシン。
皆様もハラペーニョを素手で捌かないように気をつけてくださいね。
さて、介護のお話。
毎日何かしらいろんな人がやってきます。
とてもありがたいことなんですけどね、
それぞれが何かしらのちょっとした課題を渡してきます。
「これを10分程度でいいからやってあげた方がいい」 とか、
「こういうことをやってあげて」 とか、
人がやってくるたびにぽんぽん出される10分程度の課題、
毎日のお世話に加えてこのいくつもの課題が加わると
私のための時間が細切れになるわけですよ。
「ほんの10分程度 」と気軽に言うなと思いますね。
介護する側は毎日大変なんですよ。
なのでぽんぽん出される課題はハイハイと聞き流し、
「無理してまでやりませんよ」 スタイルを貫く私です。
最後はピーちゃんのお話。
しばらくぶりに裏庭にやってきてレンレンとネロに吠えられていたので
「前庭においで」と声をかけたらちゃんと前庭に飛んできたピーちゃん。
オーツをあげながら、ピーちゃんのハゲ散らかした頭を見て
「お互いに年取ったね」なんて話しかけたのが今年の1月の終わり。
それが最後に見たピーちゃん。
それ以降ピーちゃんの姿をみていません。
いつもピーちゃん一家がたむろしているところにももうピーちゃんの姿はなく、
ピーちゃんはもういなくなってしまったのだなぁと
この雨と冷たい空気が余計に寂しい気持ちにさせる今日この頃です。